ウサギノネドコ図鑑16 アクリル塊
とぐろを巻くヘビのような、不思議なフォルムのアクリル製オブジェ。
独特の造形で、妙に惹きつけられる魅力を持っています。
このオブジェの正体は、自動車のスピードメーターカバーを作るときに排出された端材です。
アクリル板は、機械で樹脂を押し出して作られます。
樹脂の押し出しはじめは、アクリルの中に気泡などの不純物が入るため、最初に出てきた部分は製品にならずに捨てられてしまいます。
その捨てられてしまう部分がこちらのアクリル塊。
誰かが意図して作ったものではありませんが、無為の芸術と呼ぶべき造形美が宿っています。
アクリルはガラスを凌ぐほどの透明度を持っています。
光を受けてきらめく姿は、さながらモダンなアートオブジェのようです。
現在ウサギノネドコ京都店で開催中の「自然の石・人工の石」では
こちらのアクリル塊をはじめ「鉱物標本」の枠にとどまらない
魅力的な石(のようなもの)をご紹介しています。
本展を通して自然と人工のはざまにある造形美を感じ取っていただければ幸いです。
高橋
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「自然の石・人工の石」開催概要
http://usaginonedoko.net/info/?id=2142
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■期間 2018年1月6日(金)〜3月28日(水)
■定休日 木曜日
■時間 11:00〜18:30
■場所 ウサギノネドコ京都店 ミセ
(京都市中京区西ノ京南原町37)
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