ガラスに閉じ込められた美しい植物標本
ウサギノネドコ カフェおよびミセでガラス作家の
佐々木類さんの作品を常設展示させていただくことになりました。
瀬戸内国際芸術祭2013で粟島で展示されていた
Subtle Intimacyというガラス作品です。
半年間にわたって佐々木さんが
粟島で採取された植物標本が作品の中には封入されています。
ガラス板の間に植物標本を挟み、
釜で700〜800度の熱で焼くことで作品を作っていらっしゃいます。
植物が白いのは灰になって残っているためです。
灰になることで植物の造形が際立ち、
後ろからLEDで照らした姿はおもわず「あぁ…」とため息が
出てしまうほど引き込まれます。
中にはガラスの中に気泡があって膨らんでいるものがありますが、
これは植物から出た水分によるものだそうです。
「土地の記憶を作品に込める」ことを佐々木さんは
作品作りにおいて大切にしていらっしゃり、
その土地、その時の水分までもが作品に残っているというのは
何かストーリーを感じますよね。
写真でも美しさが伝わるかと思いますが、
実物は得も言われぬ美しさです。
数えてみましたが全部で368種類の作品がありました。
カフェ、ミセいずれの空間でも展示しています。
それぞれの空間で異なる魅力を放っていますので、
その違いもどうぞお楽しみください。